けっこんしきぐるま 朝からバス移動で蘇州へ。やはり午前中には到着します。

蘇州と言えば「東洋のヴェニス」。
水郷地帯で、運河や庭園、それから左にあるような「太湖石」が取れる「太湖」が有名です。 今回太湖へは行ってないんですけどね。

湖底で採れる、この複雑怪奇な形をした太湖石を、 中国の権力者はいたく好んだらしく、巨額の費用をつぎ込んで都まで運んだとかいう 話がよく出てきます。
面白い形とは思いますが、私にはその審美眼がいまいち分かりません。(笑)

蘇州はちょっとひなびた感のあるまちで、上海が大阪で、杭州が京都ならば、蘇州は 奈良かな? と思いました。(関西人にしか分からん?)



早めのお昼を食べて、「拙政園」へ。
蘇州で一番有名な、世界遺産の庭園です。

拙政園拙政園
拙政園
拙政園



まーとにかく、バカみたいに広いです。5ヘクタールあるのだとか。
明代正徳四年(1509年)高級官僚王献臣の個人の邸宅として建設されたそうです。
賄賂を取りまくって貯めた金で 建てたけど、バカ息子の代になって、麻雀で作った借金のかたに取られてしまったのだと、ガイドさんが 説明してくれました。
どこまで事実か分かりませんが、「拙い政治」をしたヤツが作ったんだと、 後世付けられた名前からしても、あんまり立派な政治家じゃなかったのだろうと思われます。
正直に政治やってる人は、こんなものが作れるほど金持ちにはならんということでしょう。

猫刺繍 団体行動しなければならない日は、やはりお買い物スポットも目的地に含まれます。
蘇州で一番有名なお土産は「刺繍」。ということで、「刺繍研究所」に案内されました。

とんでもなく精緻な「両面刺繍」が名物です。 左の猫は額に入っているのですが、裏側は同じシルエットで、犬の絵になっています。
確かにすごいんですけど、出来がすばらしいものはそれなりのお値段で、 土産として手が届く範囲の商品は、やっぱり見劣りがしたりするので、 結局買えないんですよね。



運河を見学に行きます。
観光スポットに行ったというよりは、裏路地に入っていったという感じが強くて、 運河沿いに住む人々の生活も垣間見えました。

運河
運河の際まで建っている家。
運河沿いの家の壁が白いのは、日本も中国も同じなんでしょうか。
ここには写っていませんが、柳並木なんかもあって、倉敷とか小樽に似ているような?
運河
↑便民布店と観光客。
運河 ←通る船は遊覧船もあり、物売りもあり。

↓おまけのぷりちー君。
通りがかり。
猫



そして日本人にとても有名な観光スポット、寒山寺へ。
ここに限ったことではないんですが、日本人の思う寺のイメージとかけ離れております。
だって壁が黄色くて柱が赤くて、仏像は金ぴかなんですもん。日本人とかがよく行く、 金持ちな寺ほどそんなの。
唐の張継の詩、「楓橋夜泊」にちなみ、除夜の鐘を聞きに行く人が多いのでしょうけど、 ここで聞いても風情はあまりないと思います。

寒山寺
↑まあこういう色目。
寒山寺
↑ちょっと面白いような気がした写真。 ななめってるけど。

1日目のラストは、シルクの生産工場のようなところに行きました。 中国に行ったらシルクを買いたがる日本人は多いですからね。
繭から絹糸を取る工程とか、真綿ふとんを作る工程とかを見学させてくれます。
目玉商品はこの真綿ふとん。
はっきり中身が分かるし保証もあるし、 しかも格安ということで、日本人観光客はかなりこれを買っていました。かくいう我が家にもあります。(笑)
家に帰ってから圧縮包装された商品を開けてみると、ふとんの一辺だけが紐でむすぶ ようになっていて、紐を解いたら中の真綿が確認出来ました。
中国人も商売の仕方を変えつつあるのだなあと、感心することしきり。(笑)


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